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2009年10月19日
「ベーシック認証」と若き日のM社長

皆様、はじめまして。
祇園花見小路の散歩が日課の
M社長でございます。

いつも弊社の美保子がお世話になっております。

 

本日のブログ記事ですが、美保子にお休みを与えました。

 

実は彼女には持病がございまして、その検診のために本日休みを与えておりました。

検診が長引いたようで、帰宅が深夜になってからも、ブログ記事の執筆を行っていたため、「本日は休みなさい」ということで、ピンチヒッターで私、M社長が記事を書かせていただきます。

 

私、M社長と呼ばれておりますが、名乗るほどのものではございません。

京都でWEB屋を起こして5年。

しがないホームページ会社の代表でございます。

 

今日はそんな私の過去を少しお話ししたいと思います。

 

私の処女作「SHIGE’S MUSIC FILED」。

実は拙者、しがないピアノ弾き&作曲家でもございまして、大学時代の学部は「経済学部」といえど、実のところ軽音楽部に朝から夜まで居続けたため、経済学に関しては社会に出てから学んだという愚か者でございます。

また、就職活動の際の履歴書にも、「学部は軽音楽部」と書いてしまったほどの、音楽馬鹿でございます。

 

そんな私でございますが、初めてホームページ制作に触れたのは、今から遡ること11年前。

私が大学2回生の頃でした。

 

その頃はまだ、インターネット回線が「ピ~ヒャララ~ドガドガ」という、ダイヤルアップのご時世でして、エロ動・・・いえいえ、音楽ファイルのやりとりにも大変時間がかかっておりました。

 

そんな私がのめり込んだのが、データ量の小さな「MIDI」ファイルの作成でございます。(MIDIファイルとは?

 

駆け出しの作曲家だった私は、MIDIファイルという形でオリジナルの楽曲を制作し、それを自身のホームページで公開しておりました。

それが今は亡き、「SHIGE’S MUSIC FIELD」でございます。

 

独特の配色、独特の配色、独特の配色。

「SHIGE’S MUSIC FIELD」はオリジナル曲の公開の他、私の音楽観などを書き記した、所謂私の分身でございました。

 

internet archiveに残骸が残っておりました。

shige

 

画像はほとんど残っておりませんが、断片的に当時の面影を見ることができます。

色を使うのが楽しく、とにかくカラフルにしようとしたあの頃。

TABLEタグの立体感に魅入られ、TABLEタグのcellpaddingの数値設定にはまったあの頃。

 

拙い技術で一生懸命コンテンツを作ったあの頃を思い出すと、涙が出てまいります。

 

「SHIGE’S MUSIC FILED」を知る当時の方はこう言います。


「<html>より先に<body>タグが始まっているサイトを初めて見たわ」

 

 

ぼくたちは、決して立ち止まらなかったんだ。(リンゴスター)

さて、話を戻しまして。

 

私は当時、「SHIGE’S MUSIC FIELD」にてオリジナル楽曲を公開していたわけですが(実はそこで公開していたある曲が元で、YAMAHAさんから声をかけてもらえるのですが、それはまた次のお話・・・)、リスナーの方々の声を聞きたくなった私は、掲示板なるものを設置してみました。

 

シージーアイ!、ジーアイジョーではございません、CGI!でございます。

 

その掲示板を「SHIGEの音楽感想掲示板」と名付け公開することにしました。

(当時のPOP感を出すため、ピンクを多用しておりますが、ご容赦下さい)

 

はじめて設置した掲示板は、私に無限のわくわくをプレゼントしてくれました。

 

「今日は書き込みがあるだろうか・・・」

「もし、音楽レーベルの人が書き込んでくれたらどうしようか・・・」

 

しかし、公開して1週間経っても、一つも書き込みがありませんでした。

 

そこで私はある作戦を行うことにしました。

 

それが「第一次セルフライティング作戦」でございます。

 

第一次セルフライティング作戦

その戦略は画期的なものでした。

 

自分の曲の感想を、他人を装って、自分で書く!

 

おそらく、当時は非常に画期的だったこの手法。

究極の自己完結型ヴァイラルマーケティングと言えるでしょう。

見る見るうちに書き込み数が増えました。

 

「素晴らしい曲ですね!」

「私・・・感動しました!!」

「CD発売の予定はないんですか!?」

 

その数、約100。

 

 

すべて私のコメントでございました。

 

 

やがて、その作戦は思わぬ形で成功します。

私が書き込んだコメントとは違う書き込みが、大幅に増えていたのです!

 

「これって、同じ人のコメントですよね」

「同一人物の書き込みはどうかと思います」

「IP同じじゃん」

 

私は驚愕のあまり震えました。

 

私が書き込んだことがバレている・・・!!

 

この作戦は完璧だったはず・・・!一体、なぜバレたんだ・・・。

 

・・・は!!

 

「IP同じじゃん」

「IP同じじゃん」

「IP同じじゃん」

「IP同じじゃん」

「IP同じじゃん」

 

なんだこのIPとやらは!?

 

インターネットの知識に疎かった私は、IPアドレスについて知りませんでした。

 

IPアドレスについて調べた私は、驚きの事実に直面します。

 

「IPというのは、ネット上において、それぞれのパソコンに割り当てられた固有の識別番号である」

 

ぎゃあー!!!

 

私が用意した「SHIGEの音楽感想掲示板」には、IPアドレスが表示されるようになっており、そこには

 

114.161.●●●.●●●


という数字ばかりが表示されていたのです・・・!!

 

ぎゃぁあああああああー!!!

 

顔から火が出るほど、いや、顔から血が出るほど恥ずかしい気持ちになりました。

 

ただ闇雲に突っ走ればいいってもんじゃない。要は魂さ(アンガス・ヤング)

IPアドレスにより、生涯拭いきれない恥の烙印を押された私。

そんな私はさらなる作戦に出るのです!

 

それが「第二次レッドテキストアラート作戦」です。

 

シージーアイ(CGI)を研究した私は、掲示板の画面に文章を出すことを学びました。

 

そこで、私は掲示板のTOPに下記のような文章を掲載したのです。

 

「ご心配をおかけしており、誠に申し訳ございません。第三者が私のパソコンに不正アクセスし、自作自演に見える書き込みを行っていたようです」

 

自作自演を自作自演と思わせない究極の文章術。

私は小さくガッツポーズしました。

 

しかし、この文章がさらなる惨劇を生むのです。

 

「うわー、もしかして自作自演だったのか」

「素直に認めているようなものだよなあ」

「自分の曲に自信が無いだけじゃん」

 

ぐはあああっー!!!

 

く、くそ・・・!言わせておけば・・・!

 

悔しい日々が続きました。

そんなある日、私は知人から「ある究極の作戦」を伝授されるのです。

 

それが「第三次ベーシック認証作戦」でございました。

 

 

自分の居場所なんて、自分で決めればいいんだよ。(坂本龍一

「ベーシック認証」という方法を聞いた時、私は愕然としました・・・。(解説:ベーシック認証とは)

 

世の中にこれほど破壊力のある作戦があって良いのだろうか・・・。

恐ろしさのあまり、作戦の実行に躊躇する日々が続きました。

 

しかし、このままでは、自分だけでなく、自分の曲達にも被害が及ぶ・・・。

 

私はついに決意しました。

「ベーシック認証」を発動することを・・・。

 


おりゃー!!!!!!!


 

bomb

(元画像はこちらのサイト様からお借りしました)

 

 

人生は短い。だから友だちと争ったり戦ったりする暇なんてないんだ。
(ジョンレノン)

やがて月日が流れました。

「SHIGE’S MUSIC FIELD」には平和が訪れました。

 

ベーシック認証のおかげで、もう誰の脅威も受けません。

 

掲示板はやがて、緑が根付き、鳥のさえずりが聞こえる楽園となりました。

人間のいない、平和な楽園に。

 

やがて、それは天空の城ラピュタと呼ばれるのですが、それはまた別のお話。

 

 

 

kan

 

 

【編集後記】

本当に良いものであれば、評価は自ずとついてくるもの。

見せかけの評価を欲するな、自分の作品に誇りを持て。

クリエイターとしては当たり前のことですが、未熟な私は、それを身を持って学びました。

その後、ある投稿サイトにひっそりとアップしていた楽曲が某人の耳に留まり、音楽業界の世界へ誘われることとなるのですが、それはまた後日・・・。

 

SEOスパム屋さんを見てると、若かりし日の自分を思い出します。

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